片頭痛の新しい注射薬、体験してみました。

こんにちは、北部病院です。

連休明けよりコロナワクチンのお問い合わせなどが殺到しており、当院の電話がつながりにくく、大変ご迷惑をおかけしております。

以前もお知らせしたように、当院では当面の間、「北部病院かかりつけの患者さま」の専用受付になります。

また、通常診療をしながらの接種となりますので、一度にたくさんのお申し込みを受け付けることができず、また実際に接種を受けられる方にも待合室で多少お待ちいただく事があると思われます。時間には余裕を持ってお越しください。

みなさま、ご不安な中ご迷惑をおかけしますが、どうぞ広いお心でいらしてくださいますようお願い申し上げます。当院スタッフも日々対応に全力で取り組んでおります。なにとぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

さて、今日は新しく発売された片頭痛の新しい注射薬のお話です。片頭痛でお悩みの方はたくさんおられると思います。

先日有名なお笑い芸人さんが「とても効く!」とメディアで話されたことでネットニュースにもなり、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、先月新しい注射薬が発売されました。エムガルティ(一般名ガルカネズマブという薬剤名です。これは片頭痛ですでに受診をされ、予防薬を服用しているにも関わらず頭痛発作が何回も起こってしまう方に使うお薬です。頭痛発作が起こっている時に使用する注射「イミグラン注」とはまた違い、月1回定期的に注射することで発作自体の発生を抑える目的のお薬になります。治験でもかなり発作の回数が減っているということが報告されています。

以前お話したかもしれませんが、わたくし副院長は小学生の時からの片頭痛持ちです。予防薬を服用していますが、頭痛発作は月5~10回程度、ひどい月はそれ以上起こります。早めにトリプタンなどの発作時薬を服用すればひどくなりにくいですが、寝ている最中の発作であったり服用のタイミングを逃すと大変なこと(ひどい痛みに苦しみ、長時間寝込む)となります。

今回片頭痛で悩む他の患者さまのためにも私自身が体験してみようと思い立ち、先日初めてのエムガルティ注射をしました!

エムガルティ、このような見た目のスタイリッシュ(?)なお注射です。

 

この注射は皮下注で、インフルエンザワクチンのような注射の仕方になります。しかも初回のみ2本両腕に注射しないといけません(泣)。私も注射が大好きというわけではないので閉口しましたが、片頭痛を改善するため、患者さまに体験談としてお話するためにも頑張ろう、と自分を奮い立たせ、いざ注射!

・・・やっぱりそこそこ痛いです。皮下注ですもんね。インフルエンザワクチンと同じような痛みです(コロナワクチンの方が痛くないです)。しかも今回は両腕。しかしその後気分が悪くなるようなことはありませんでした。

とりあえず注射後1日経過しましたが、今のところ発作はありません。某有名芸人さんは毎日起こっていた頭痛が注射後2週間まだ1回も起こっていないそうです。効果に期待して引き続き体調チェックをしてまいります。またこちらでご報告させていただきますね。

このような頭痛日記を患者さまにもお渡しいたします↓。私も頑張って記入します。

最後に、この注射は高額ですし、誰にでもすすめられるものではありません。片頭痛と医師に診断され、内服、通院をしても著明な改善がない方のみの適応になります。片頭痛に悩まされ、ご興味のある方はどうぞご相談ください。

 

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