★「汗のにおいが気になる」・・・実は出たばかりの汗は無臭なのです。気になる嫌なにおいは、汗自体よりも汗や皮膚の老廃物を元にして細菌が産生した物質のにおいなのです。しかし汗腺の働きが悪い方は、濃縮された悪い汗が出る場合もあるので、毎日水分をしっかり摂って、適度な汗をかき、汗腺機能を鍛えることも大切なのです。

いわゆる「ワキガ臭」はアポクリン腺から出る汗＋細菌の働きで起こるものになります。通常の汗はエクリン腺からでるのものがほとんどで、成分は塩分がほとんどです。汗が出たら、嫌なにおいに変わる前にシャワー、清拭、着替えをこころがけましょう。外出先でシャワーができない方は低刺激の汗拭きシートなどでこまめに優しくふき取りましょう。あまりゴシゴシするとかえって皮膚への刺激になってしまいます。

当院で毎年この時期人気なのは、セルニューシリーズから出ている「デオドラントクリーム 30g 2,200円税込」です。有効成分クロルヒドロキシAIが汗とにおいを抑え、皮脂吸収パウダーでべたつきもふせぎ、ビタミンEやビタミンC・E誘導体も入っており、適度な保湿感もあるのでワキのザラザラや肌荒れにも優しいです。刺激感もなく無香料なのも嬉しいですね。少量でよく伸びるのも助かります。気になる方は一度お試しください。サンプルもありますので、ご希望の方はお気軽にスタッフにお声かけください。

★「汗が過剰に出る」・・・運動もしていないのに多量に汗が出て、洋服に汗ジミが広がってしまう、などのお悩みについては、以下のような症状が明らかな原因がないまま６項目中２項目あり、それが６か月以上続く場合、「原発性腋窩多汗症」が疑われます。

①最初に症状が出たのが２５歳以下である　②左右両方同じように発汗がみられる　③睡眠中は発汗が止まっている　④1週間に１回以上多汗症状がでる　⑤家族に同じような症状の方がいる　⑥ワキ汗により日常生活に支障を来している

「原発性腋窩多汗症」の場合、日常生活に頻繁に支障がある方には「エクロックゲル」という外用薬があります（保険適応）。有効成分が皮膚から浸透し、エクリン腺が発汗の指令を受け取る部分をブロックすることで過剰な発汗を抑えます。以前は手術や注射を行っていたのが、この外用薬によりかなり治療が身近になりました。気になる方は一度ご相談ください。

←こちらは製品見本です。

★「更年期による上半身の異常発汗」・・・閉経前後、女性の体の中ではホルモンのバランスが崩れ、過剰な発汗や頭がカーッとしたりなどの「のぼせ症状」などが起こる方がいます。婦人科疾患などが見られず、そのような症状にお困りの方に当院では漢方薬（保険適応）やプラセンタ注射・プラセンタサプリメント、大豆イソフラボンサプリメントなど（保険適応外）をお勧めしております。更年期症状は人によってさまざまです。私自身も４０台後半に差し掛かり、緊張したときなどの首回りの発汗が多くなりました。お気軽にご相談ください。