こんにちは、北部病院です。
曇り空の熊本です。片頭痛持ちにはモヤモヤするあいまいなお天気ですね。
さて、今日は2020年に始動した「熊本脂肪肝プロジェクト」のお知らせです。
健康診断などで「脂肪肝」と言われた方も結構多いのではないでしょうか。たかが脂肪肝、されど脂肪肝なのです。「私はお酒を飲まないから脂肪肝でも大丈夫」と思っていませんか?お酒を飲まないのに発症する脂肪肝を非アルコール性脂肪肝(NAFL)と言います。まれに薬剤、手術、ホルモン異常が原因となることもありますが、ほとんどが生活習慣の乱れや内臓肥満、ストレス、運動不足が原因です。肝臓で炎症が起こり、さらに硬くなる「線維化」という現象が起きます。これが非アルコール性脂肪肝炎(NASH)です。現在、国内には推定で1000万〜2000万人のNAFL患者がいると考えられ、そのうち100万〜200万人がNASHに進展すると言われています。放置すると10年後には約1~2割が肝硬変となり、そのうち数%に肝細胞癌が発生します。(熊本大学病院HPより抜粋)
今、上記のように脂肪肝を原因とする肝硬変で失われる命が増えています。「熊本脂肪肝プロジェクト」は肝臓の線維化(硬さ)を指標化して病状が進行する前に専門医を受診してもらう活動です。詳しくはコチラ。
スマホでQRコードを読み込んで、お手持ちの健康診断結果や採血結果の数値を入力してもらうだけですぐに結果が分かります。結果次第では専門医の受診が必要になるかもしれません。心当たりのある方は是非入力してみてください。危険域と判定された方は専門機関予約申し込み書もついていますので、それを使用されて熊本大学病院 肝疾患センターまでFAXしてください。もちろんまずはかかりつけの当院にご相談くださっても結構です。
手遅れになる前に早めのチェックをおすすめいたします。
↑熊本県肝炎対策キャラクター「カンゾーくん」