頭を打った後はなんともなくても注意です

こんにちは。北部病院です。毎日寒い日が続きますね。春が待ち遠しい今日この頃です。

寒いと体が硬くなったり、着ぶくれしたりで転倒しやすくなっています。転んで頭を打ったら大変なことになりますので注意してください。

外出の際は頭部を守るため、以下のことに気をつけてください。

  • 帽子をかぶる
  • 両手に手荷物を持たない
  • 滑りにくい靴を履く
  • 急な坂道をさける
  • 歩行が不安定な方は杖や歩行器を使用する

頭を打ったりぶつけたりした後に発生することがある病気に「慢性硬膜下血腫」があります。

頭蓋骨と脳の間にじわじわと血液がたまってしまい、徐々に様々な症状が出てきます。急激な発症ではなく、大体外傷後1~2か月かかって起こってくることが特徴です。


出典:画像診断まとめ

慢性硬膜下血腫は高齢、男性、お酒をたくさん飲む方に発生しやすく、特に血液をサラサラにする薬を飲んでいる方も発症しやすいので要注意です。もちろんそうでない方も発症することがあります。

症状としては

物忘れがひどくなった

尿失禁

手足に力が入らずうまく歩けない、よく転倒する

ぼーっとしている

などです。

頭のCT検査を行い、血腫がみとめられた場合は脳外科にて血腫を取り除く手術を行います。血腫がなくなると症状にも改善がみられます。

外傷や転倒後にこのような症状が進んだ方は検査をお勧めします。もともと認知症がある方は転倒したことも忘れてしまっていることが多いので、定期的に検査を行うことも必要です。気になることがあればお気軽にご相談ください。

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