今年の冬は例年よりも寒さが厳しいですね。寒さが厳しいと身体がこわばり、心にも緊張や負担がかかり、自律神経が乱れるため、血行不良からさまざまな不調がおこりやすくなってしまいます。今は、コロナ禍でのストレスや運動不足も加わって、血行不良になりやすい条件が重なっているので、より一層の注意が必要です。
体の外と中からの冷え対策で、厳冬を乗り切りましょう!
現代人には、冷え性の自覚がない〖かくれ冷え性〗の人が多いと言われています。まずはチェックしてみましょう。
【冷え性チェックリスト】
□平熱が36℃未満である
□お腹を触ると冷たい
□肩こり、首こり、頭痛がある
□顔・手足がむくみやすい
□寝つき・寝起きが悪い
□デスクワークが多い
□くま・くすみ・肌荒れが気になる
□胃腸が弱い
多く当てはまる方は冷え性かもしれません。
身体を温めて冷え対策&血行促進
●首を温める(首温法)
首を温めると、太い血管の血行がよくなり、温まった血液が全身に効率的に運ばれて、内臓や手足まで温まります。
電子レンジで温めた蒸しタオルや蒸気がでる市販の温熱シートで、首の後ろを温めましょう。蒸気の熱は深く伝わるので、効率よく温まります。
●ぬるめのお湯にゆっくりつかる
38~40℃くらいのぬるめの湯にゆっくりつかりましょう。血行促進とリラックス効果を得られます。熱い湯は体の表面だけ温まり、内部が十分に温まっていないことが多く、また急激に血圧を上昇させるので避けましょう。
炭酸ガスが温浴効果を高めるため、炭酸ガス入りの入浴剤がお勧めです。
●あったかアイテムを取り入れる
体は心臓から遠いところから冷えてきます。手足と血液の集まりやすいお腹まわりをしっかり温めましょう
・腹巻→最近はおしゃれなデザインやうす手で着ぶくれしない素材の腹巻きも多くあるのでお勧めです。
・5本指ソックス→足の指をそれぞれ包むので保温力がアップします。足の指の動きをよくして血液循環を促す効果もあります。
・カイロ→全身を温めたいときは首の後ろ側に、足が冷えるときは足首に貼ると効率よく温まります。
●体を温める食材を摂る
栄養バランスのとれた食事を基本に、冷えが気になるときは体を温める食材を積極的にとりましょう。体を冷やす食材は、熱を加えると体を温める食材に変化するので上手にとりいれましょう。
●適度に運動をする
ストレッチをしたり1日10分程度散歩するだけでも十分です。
運動をすると交感神経の緊張が低下し、副交感神経が誘因になるため、血行が促されてます。運動はストレス発散の面からも大事です。
※貧血や低血圧など血管系の疾患などの病気が隠れていることもありますので、症状が重い場合は一度検査することをお勧めします。冷えに効果のある漢方療法もあります。気になる方は当院へご相談ください。