こんにちは。薬局スタッフです。
先週2/16に市内で熊本城マラソンが開催されました。
このブログをご覧になっている方の中には、実際にフルマラソンや30Kロードレース、もしくはファンランに出走された方、沿道から応援された方もおられるのでは、と思います。
私自身は、といいますと、今回は前年を上回る抽選倍率もあって、ランナーでなく沿道ボランティアに参加しました(ランナーとしては先日2/23開催された玉名いだてんマラソンに参加し無事完走しました)。
沿道ボランティア活動に参加したのは約10年ぶり、今回で2回目となりましたが、マラソン大会が数多くの方々の力で開催され、スタートからゴールまで想像を超える大きなパワーで支えられていることを、活動中に改めて感じました。また、ランナーの方々の頑張る姿から逆に元気を頂きました。
このように、完走には欠かせない様々な力と大きなエネルギー。。。
同じようにランニングなどスポーツの時に欠かせない電解質の役割について、お話したいと思います。
電解質といえば、ナトリウムやカリウムなどが思い浮かぶのでは、と思います。
ランニングやスポーツと言えば、脱水や熱中症対策。ならば水をたくさん飲んだら大丈夫。。。?
確かに、スポーツに水分補給は欠かせません。脱水によって口の渇き・疲労感・めまい・吐き気などが 起こるのを防ぐためです。このため、のどが渇いていなくても早めの水分補給が大切です。
但し、水分補給だけではなく、塩分やミネラル、糖分の補給も欠かせません。それは水だけを飲んでいると、血液中の塩分濃度が低下し、結果的には必要な量の水を飲むこともできなくなるからです。
また、塩分濃度の低下によってナトリウムの濃度が下がると、めまいや吐き気、息切れ、手足のむくみなどが起こります。特に、脱水の時と同様に頭痛がしたら要注意。。。
このほか、こむら返り(足がつる)と関係が深いカリウムの補給も運動に欠かせません。
血液のカリウム濃度が低くなると筋力の低下、手足に力が入りにくい、筋肉の痛みやけいれん、吐き気等が起こります。カリウムを豊富に含む物としてバナナや小豆、野菜・果物ジュースなどがあり、これらは糖分も同時に補給することができるので、マラソン大会のコース途中でもおなじみの食べ物です。
私自身もチューブに入った羊羹(指で押すと手軽に出てきます)が持ち運びに便利なため重宝しています。
また、足つりの対策に漢方薬の芍薬甘草湯も何個か持ち歩くようにしています。以前、登山やランニングの途中で足がつってしまいましたが、飲むと10~20分位ですっかり楽になり、とても助かりました。
玉名のフルマラソンでは気温が低かったため、水分補給を控えたところ、後半足がつってしまいました(あらためて水分補給の重要性と芍薬甘草湯の効果を実感しました)。