仮想現実(VR)を用いた新しいリハ!mediカグラ体験会

 7月24日リハビリテーション室で、近隣の病院や施設からリハ職やケアマネさんにご参加いただき、カグラ体験会を開催いたしました。

mediVRカグラは、外部動力を使用せず、診断治療に有用な測定値、又は課題達成度を評価するために用いるリハビリテーション用訓練装置です。

仮想現実(Virtual Reality, VR)機器を用いていることから、mediVRカグラを用いたリハビリテーション訓練は体性認知協調療法と呼ばれるVRリハビリテーションでも利用されているそうです。

椅子に座ったまま左右交互に腕を伸ばすことで、すべての動作の基本となる姿勢バランスや重心移動のコツを掴むというもので、転倒などのリスクが低く、立位姿勢の保持や歩行が難しい方も安全に取り組むことができます。

二重課題トレーニング

仮想現実空間内に表示される対象の位置や動く速度を捉え手を伸ばす。VRリハビリで行う動作は、認知課題と運動課題に同時に応えることを必要とします。

 自発性を引き出す設計

たとえば自分の目の前にゆっくり落ちてくるものがあると、人は思わず手を伸ばしてしまうもの。VRリハビリではそうした行動科学の知見を取り入れることで言葉による指示がなくとも理解を促すことが可能です。認知機能が落ちた患者さまでもリハビリテーション動作を自発的に引き出すことができると考えられています。

実際に体験してみましたが、自分の体は見えず真っ白く広い空間の中に2つのコントローラーで上から落ちてくる物体に集中しタッチしていくだけですが、障害のある事を忘れ脳内で何か新しい動きが起こりそうな感覚を覚えました。

2019年3月より一般販売され約5年でバージョン2.8となっています。感染症の世界的流行時にも接触しないリハビリとして更に活用が広がったようです。今後も日進月歩さらなる改良が進みリハビリ効果もより高まっていくものと思われます。

 

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