12月6日、第3回「ほくピーの知恵袋」は、開業医の先生方、ささえりあ支援センター・居宅介護支援センターのケアマネジャーの皆さま、施設職員の皆さま、患者さまご本人やご家族、地域住民の方々など、合計29名の方にご参加いただきました。
最初のご講演は、よもぎクリニック院長の松崎志保先生より、「認知症患者さんを地域で支えるために」というテーマでお話しいただきました。認知症の原因や新しい治療薬、日常生活での対応方法など、幅広い内容で、大変学びの多い講演となりました。
「自己判断は避け、まずは医療機関を受診し、適切な治療につなげることが大切である」というお話も印象的でした。
続いて、重度認知症デイケアきららの看護師・三池忠昭さんより、施設の取り組みや、認知症患者さんへの関わり方についてご紹介いただきました。重度認知症デイケアは、介護保険とは別に医療保険で利用できるサービスで、介護されているご家族の負担を軽減する「レスパイト利用」としても活用できるとのお話でした。
最後の意見交換では、
「場所がわからなくなる」「食事をとってくれない」「車の運転を心配して鍵を隠した」「常に目が離せない」「ご本人に自覚がなく受診につながらない」など、日常の困りごとが多く共有されました。
また、「性格が変わったように感じることがつらい」「早めに診断し、薬物治療を受けることで在宅生活をできるだけ長く続けたい」といったご家族の切実な声も聞かれました。
参加者の皆さまからは、「徘徊しても安心して暮らせる地域になってほしい」という思いも語られました。
対応に迷われるときや、「精神科」という言葉に抵抗があり受診をためらわれる場合には、在宅支援センターなどの相談窓口を活用していただくことも一つの方法です。
ご参加いただいた皆さま、多くのご意見をお寄せいただきありがとうございました。今後も地域支援に尽力してまいります。








